ロードバイクの乗っていると、どうもポジションという物が非常に大事らしいという事に気が付いてくる。
しかしサドルの高さやステムの長さ、ブラケットの角度など考え始めればきりがなく、なんだか正解もよくわからない。
なんとなくサドルとハンドルの落差があればいいんだろうと、下死点足ピン野郎ばりの尖ったセッティングにしてきつい峠を登っていたら歩けなくなるほど膝を痛くしたりなかなか加減が難しい。
そんな事をしているうちにネットでふと見つけたのがフィッティングサービスである。
このサービスというのは、なにやら最新の機械を使って自分の身体のサイズを計り、自分の自転車に丁度良いセッティングを出してくれるサービスらしい。
自分でポジションがよくわからないままロードバイクに乗っている私にとっては一つの指針になるし、何より面白そうである。
早速色々と調べて行くと二つのフィッティングサービスに絞られてきた。
まずは自転車コンポでお馴染みのシマノが行っているバイクフィットシステムというもの。
これは端的にいうと安くて簡単な感じでフィッティングをしてくれるサービスのようである。
そしてもう一つ気になったのがスペシャライズドが行っているBODY GEOMETRY FITというサービスである。
これも端的に言うとしっかりとフィッティングをしてくれるが非常に価格が高い。
どちらも一長一短でなかなか決めかねる。
丁度良いものが他にもないかなぁ、と思いもう少しフィッティングサービスについて調べてみると、どうも個人でやっているフィッティングサービスを発見。
ここは値段もスペシャライズドの半分程度でかなりしっかりとフィッティングをしてくれるらしい。
しかも家から相当近い。
これは行くしか無いでしょうと即予約をとってみる。
Bike Fitting Torque
http://torque.blog.so-net.ne.jp/
予約もすんなり取れて、家から自走で行ってみる。
多摩川沿いのマンションの一室にそのフィッティングサービスショップはあった。
恐る恐るマンションのエントランスから電話をすると人当たりの良さそうな感じのご主人が現れそのまま部屋に通される。
まずは自分の身体の柔軟性や長さ等を色々と測定。
私は無駄な筋肉が付きすぎで、身体が非常に硬く、さらに足の長さが左右で違うといったなんだかあまり良いところが無い感じの身体らしい。
まあ良くない所がわかったのでそこを重点的に直していけばいいのだろう。
さらにセッティングは進み身体中に丸いシールを貼られ前からレーザーを当ててペダリングのブレを修正したりしていく。
ここでもペダリングが下手なのがバレてダメ出し。
まあこれまでにたいしてしっかりとペダリングについて考えていなかったのでしっかりと考える良い機会である。
しかもご主人は部屋には数々の賞状、今も現役でマウンテンバイクに乗っていてかなり良い成績を出しているらしい。
ここは一つ教えてもらった蹴り出すペダリングというのを練習しようではないか。
サドル位置を大分後ろに下げ、ブラケットの位置をしゃくりあげ大分ポジションの変更がなされた。
さらにシューズの調整もしてもらえるのだが、私近々SPDペダルからペダルを交換しようと思っていたのでシューズの調整はクリートの位置に留めて置き、左右の足の長さを調整する中敷きの様な物を入れてもらいだいたい終了である。
この間なんと四時間近く。
フィッティングサービス中も色々な興味深い話を色々してくれ、全然時間を感じなかった。
それで中敷き代も含め二万円しないというのは相当お得なのではないであろうか。
フィッティング終了後多摩川沿いを少し走ってみただけで以前と全然違うのがわかる。
漕ぐパワーが今までは分散していたのが、ペダル一点に注がれるかの様なパワーの入りようである。
調子に乗って帰路はガンガン漕いでしまった。
フィッティングサービスを受けてみて感じられたのはホイールを替えた時と同じ位の劇的さだ。
ホイールの値段とフィッティングサービスの値段を比べてみると相当コストパフォーマンスは良いものだと思う。
もし自分のポジションが気になっていたり、何か物足りなさを感じている人がいたらバイクフィッティングは相当お勧めである。
とりあえず私はこれからは課題である柔軟とペダリングを意識してやっていかなくては。