もともと旅行を趣味としていた私だが、旅行に行く際に自転車も車に積んで置くとなかなか楽しい。
ということで今回夫婦での草津温泉旅行に自転車を持って行ってみることに。
渋峠
http://altar.jp/~thesaitama/fw.php?path=bicycle&page=pass_o01
目指すは日本の国道最高地点でありながら自転車でもちゃんと通行の出来る渋峠。
草津温泉の湯畑の側のホテルから距離にして20キロと少し、獲得標高は2000mと数字だけでも山の大きさがわかる。
しかも途中は硫化水素の有毒火山ガスが出ているエリアもあるとのこと。
なかなか恐ろしいコースである。
しかしガスはともかく傾斜自体は7~10%程度らしいのでのんびり行けば問題は無さそうである。
とりあえずホテルで車から自転車を出して組み立てる。
それにしても輪行袋への出し入れも最初に比べて大分早くなった。
コツをつかんだのも要因の一つであろうが、一番の早さの要因はこれを買ったことである。
近年で買って一番役立っている物かもしれない。
さてさて、自転車を組み立て終え、近所のコンビニで補給食の羊羹(チョコ味)と飲み物を買ったらいざ出発。
ちなみにこの羊羹(チョコ味)は非常に美味しく、また売っていたら間違い無くつい買ってしまうと思われる。天気も良く絶好のサイクリング日和である。
少し走ると天狗山レストハウス前へ。
冬はスキー場なのだが、夏は人も少なくのんびりしている。
ここを右折でいよいよ山に入って行く。
ちなみにここまでも基本登りである。
山に入ると斜度も少し増えてくるが、28tに交換したスプロケの前では何て事も無い。
別に28tまで使うことも無いが安心感が全然違う。
まあ気持ちの問題が大きいのだろう。私は単純な人間である。
なんて事を考えながら自転車を漕いでいると妻の様子が大分辛そうなのに気づく。
そういえば朝ご飯も食べずにいきなり走り出している事を思い出したので、ハンガーノックを視野に入れ私の秘蔵っ子である羊羹(チョコ味)を妻に食べさせることに。
しかし羊羹(チョコ味)を一口食べた妻は、ますます気持ちが悪くなったとの一言。
引き返すかと聞くと草津国際スキー場の白根山ロープウェイまでは行くとの一点張りなのでゆっくりとロープウェイを目指す事に。
2キロ程登るとロープウェイに到着。
ここは、ロープウェイと言っても大きな駐車場やレストランがあるため休憩にぴったりである。
とりあえずレストランに入り飲み物を頼んで一休み。
少しすると妻も落ち着いてきたのだが、これ以上登れないのでここで待っているから1人で登ってきてくれとのリタイア宣言が。
下山も考えていたが、せっかくここまで来たのだし言葉に甘えて急ぎで渋峠を1人で目指すことにする。
気を取り直しロープウェイから1人での再スタート。
少し進むと例の毒ガスエリアが。
息を止めて進みたい所だがヒルクライム中に息を止め1キロ進むのは無理なので普通に通過。
独特の硫化水素臭が強いがなんとかなった。
さらに進むと大分景色が良くなってくる。
もやがかかっているエリアや、
綺麗な池を通り過ぎ、
どんどん上を目指して登っていく。
写真をたまに撮りながら順調に登っていたのだが、森林限界を越えたあたりから左膝に強い痛みを感じる様になってくる。
ここまで来たら戻れないし、休み休み自転車を漕ぐことに。
もう雲も近い。
膝の痛みがピークを迎えた頃にとうとう日本最高地点に到着。
周りはバイカーだらけである。
というか尋常じゃなく寒い。
とりあえず写真を撮っておく。
もう雲の中の様な雰囲気が凄い。
膝はもう死にかけているのだが、ここより少し先の渋峠ホテルに記念カードを売っているという情報があったので自転車を押しながら進むことに。
程なくして渋峠ホテルに到着。
ここは群馬と長野の境なのであろうか。
果物なんかを沢山売っている。
中へ入って100円を払って最高地点カードとジャムパンを購入。
これで妻にも行った証拠が出来た。
後は下るだけなので膝と気は大分楽である。
さらば渋峠。
下りは極寒の中であったが、あっという間でロープウェイまで登りの四分の一程度の時間しかかからなかった。
ちなみに膝はこの寒さで完全に死んだ。
レストランへ急いで向かうと妻は完全復活しており、周りを歩いたりしている内にクリート取り付けボルトをどこかに無くしてしまったらしい。
まぬけである。
ホテルまでも後は下りだけなので後はゆっくり下って帰ることに。
左の膝は死んでしまったがとても景色も良く、多少車やバイクも通るがそこまで気をつけなくても大丈夫な道路状況と、丁度良いくらいの坂道で大変楽しく登れた渋峠であった。
今度は夫婦揃って峠まで目指したいものである。
草津まで自転車を持って行ける人がいるならぜひオススメしたいスポットでした。